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near2図書館 館長こと、にゃんちー。私の読書感想文と、頭の中の本をご紹介。日々の徒然(凸凹日誌)

ちょっと知りたい、これからの人生②【読書感想文】

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こんばんは。館長のにゃんちーです。

新年なので、やっぱり今年の事、色々考えるだろうと思うんです。本当は年末に紹介できれば良かったのですが。むむ。

ということで、今日は第二弾。

紹介につきネタバレは悪しからず🙇

 

 

はじめに

前回は石井ゆかりさんの『3年の星占い』を紹介しました。

前回の記事はこちらから。


今日紹介する本の著者も、石井ゆかりさんと同じように 「占い」の人です。

その名も しいたけ.さん。

占い続きなので怪しまれるかもしれませんが、占い妄信しているわけじゃないんです。

石井ゆかりさんもそうですが、私は、しいたけ.さんに至極憧れています。

しいたけ.さんの文章が大好きなんです。私にそこそこの知名度がついた暁には、絶対にしいたけ.さんに会いたい!と思うほどです。対談とか、しいたけ.さんの本の帯を書かせてもらったりしたら、もう有頂天です。

しいたけ.さんの占いもめっちゃあたる。ということで、私は普段から身近な人に、勝手にしいたけ.さん布教活動しているので、後程リンク張っておきます◎

 

さてと。

 

しいたけ. 『しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう』

角川HPより拝借m(_ _)m

 

しいたけ.さんのエッセイ本となっております。

とは言え、タイトル通りで、しいたけ.さんとお茶しながら、ゆるゆるとお喋りしているかのような気分になります。

開運アドバイスなんていうと、急に胡散臭くなるのであれなのですが、こうしたら幸せになれる!!!!! みたいな押し付けがましさは、一切ありません。

(経験値から)僕はこう思うんですよねー、といった具合です。

 

このしいたけ.さんの文章を、絶妙な緩さととるか、曖昧ととるかは、読み手次第だと思っています。

ただ私はここを、しいたけ.さんの絶妙な緩さ=優しさ だと思っています。そこに物凄く魅力を感じるんです。どうしたら、こんなに優しく言えるんだろうって毎回思うのです。

 

優しさ という難題

にゃんちー こと私は、人に優しく「する」ことはできても、優しくは「言えない」んです。

選ぶ言葉にも問題があると思いますが、特に自分に熱量がある時ほど、語気は強まります。それは少なからず自覚しています。自覚しているにも関わらず、話していたり書いていたりするうちに、コントロール不可になってしまいます。

優しさとともに、冷静さや客観性も常に併せ持っていないと、本当の「優しさ」にはならないなと、つくづく思います。

 

そして、優しさって時と場合によって、振り返ってみると本当は優しくなかった、ってなることがある。これは、甘さと優しさの違いとも言い換えられます。甘やかしてしまったのか、優しくできたのか。このふたつは似て非なるものです。

 

更には人によって「優しさ」のハードルの高さも違う。万人に寄り添った言い方というのは、本当に難しいものがあると思うんです。

なにしろそれは、自分がこの図書館をやり始め、Twitterをやり始め、言葉を活字にして人に伝えることをした時から強く感じていることでもあります。

 

例えば、目の前の友達に対してであれば、その個人をよく知っているから、何て言っていいか分かるんです。

でも自分の発言が不特定多数に向けられた時、ぐっとハードルが上がる感覚が、私にはあります。本当に「みんな」に寄り添うことは出来るのか、という問題も、いつも付きまとっている気がしてなりません。

 

それでも、しいたけ.さんは、いつだって、誰にだって優しいんです。

この差はなんだろうと、いつも考えるのですが、今のところ私にはわかりません。笑

 

この本に限らず、ぜひ占いも読んでもらいたいです。(最後にしいたけ.さん関連のリンク貼っておきます)

占いを信じる、信じないは個人の自由です。当たるから読んでみて!ということではなくて、ぜひとも、しいたけ.さんの文章に触れてもらいたいんです。98%の優しさと、2%の毒気のある文章を知ってもらいたいという想いです。

ちなみに私はこの2%の毒気が病みつきになっています。(褒め言葉です)

 

『しいたけ.の部屋』は、本当に色々なことが書かれています。

しいたけ.さんの考えもあるし、個人相談に対する回答もあります。取り上げたいエッセンスが多すぎて、正直ここで何を紹介したらいいか迷って、もう何でもいいから読んでみてってぶん投げたくなるほどです。(この本に対する褒め言葉です。乱暴すぎますが💦)

ということで、今回は思うままに徒然方式でいきます。あちこち話が飛んだら、ごめんなさい。

 

運とかチャンスとか、運命とか

運が良かったり、悪かったり。誰しも、なんらか波があると思います。

チャンスを掴み取ることもあれば、うっかり、あるいは泣く泣く逃すこともある。

少し話がそれますが、私は今は亡き祖母から、チャンスの神様は前髪しかない、だから迷わず掴め!と教わりました。

この話を祖母から聞いた当時、まだ小学生だったリトルにゃんちーは、脳内でチャンスの神様を映像化しちゃったんです。ちょっと一緒に想像してみてください。

掴めるくらいだから、前髪だけは結構長め。貞子みたいな感じになっちゃう!怖い。

でも前髪以外はつるっぱげ・・・なのにそれを迷わず掴むの!?ただでさえ少ない髪の毛を、むしり取ってしまうかもしれない!?で・・・出来ない、と思いました。祖母からすれば、ものの例えだったはずなんですけどね。わはは。

 

話をもとに元して。

生きていれば色々あるものです。でもそれを「運命」の一言で片づけられてしまったら、何をどうしても逆らえない気がしてくると思います。

 

でもそうじゃない。

著書の中第1章は、運を味方につけるには、という副題がついています。

じゃあ、本題は何かというと・・・チャーハンに信頼される人になる、です。

ネーミングセンス!って思った方、ナイスツッコミです。

私は、しいたけ.さんの発信物はおそらくほとんど目を通しているので、ああ、あの話のことだなとピンと来るのですが、知らない人からしたら、なんら意味の分からないタイトルですよね。笑

でもそれをそのまま使うところが、好きです。なんだか、ただただ、しいたけ.さんへの告白文みたくなってきたので自重します。はい。

 

チャーハンに信頼されるひとになる(第1章)には、たくさん素敵な文章があるので、ちょっと引用させていただきます。

「運が良い」とか運命を動かす力って、奇跡を受動的にもらう力のことではなくて、信頼関係を大事にしていたから、あるとき「この人なら」と大きなプレゼントを渡されることなんじゃないかと個人的には考えています。

 

運命に愛される人は、ボコボコにされたとしても「戦ってやった」と笑っている人です。 

 

「成功とは、ある程度の努力を続けてきた個人にチャンスや状況が整い「当たりクジ」を引くということ 

 

ハズレクジって引く人にやさしいのです。・・・中略・・・

ハズレクジをどのように扱ってきたか。ハズレクジを捨てずに丁寧に扱ってきたのなら、その人がもつ実力以上に「ものを見るやさしさ」が備わっていくようにもなります。  

 

チャレンジによって与えられる結果に怯えるより、ただ夢中でやり続ける自分でいたほうがいいのです。つまり・・・中略・・・挑戦するなら、安心して「チャンスは逃せ!」なのです。 

 

引用過多でごめんなさい。

これでも選び抜いたんだ!書くより、読み直して選んでいた時間の方が長いくらいです。

 

引用で紹介した、これら全てに言えることがあります。

運命だろうが、運だろうが、はたまたチャンスだろうが、全てにおいて「努力は報われる、努力すればどうにでもなる、だから動け」という強引な背中をぐっと押すようなものではないのです。

 

失敗したって負けたって言い、それを笑い飛ばせるなら。笑い飛ばしたら、また戦えばいいんだよってことなんだと思っています。

 

成功を掴むってクジ引きみたいなものなんだけど、ハズレクジをも大事に出来るかどうか。絶対に当たりを引かねばならないわけじゃない。

クジ引きってじゃんけんと似ていて、そういうところで妙に勝負強い人っていると思うんです。私はじゃんけんめっちゃ弱いんですけど、じゃあそういう人が一生ハズレクジだけか、というとそうでもないと思っています。

私は不思議なことに、神社やお寺で引くクジはだいたい大吉なんです。でも何か物事がかかったくじ引きは、ほぼハズレを引いてしまう。何かかかっていると、途端に弱くなるようです、私は。

でもハズレクジを引いてきた分だけ、優しくなれると言ってもらえて涙ホロリでした。

 

そして、絶対に当たりくじを百発百中で引くだなんて、中身が分かりもしないのに、無理でもあります。だから、ある意味で運任せなのだけれど、そこでどれだけ腐らずにやり続けられるか、目の前のことに丁寧に、適度に向き合って取り組んでいけるかが鍵なんじゃないかと言われている気がしました。これを俗に、努力、というのかもしれません。

 

成功の話のくじ引きに通じるところがありますが、チャンスも同じで、チャレンジし続けるのであれば、チャンスは逃したっていいんだってことです。

まずそんな風に言ってくれる人は、しいたけ.さん以外に、私は知りません。どこぞの有名な経営者でもない、私の祖母でさえ、チャンスの神様の前髪を迷わず掴めと言っていたんですから。

どうしてそういう風潮とか思想が生まれたのか気になるところではありますが、チャンスを逃したからなんだ、ってことです。

無論、挑んだ方が成功率は上がるし、前髪掴みにかかる方が、チャンスの神様を掴める確率は上がります。それでも、自分の準備ができていなければ、大きなチャンスは、チャンスではなく、ただのプレッシャーになってしまいます。そして恐らくプレッシャーによって呆気なく負ける。するとチャレンジすることが怖くなると思うんです。

それって、悪循環じゃん。そんなくらいなら、いける時にいけ!ってことなんだと思ったんです。ただし、準備は怠るなってことだと思います。

それは決して、自分になんやかんや言い訳をして、チャレンジしないということではなくて、多分、チャレンジし続けていくうちに自分が成長して全てが整った時、おのずとチャンスの神様が来てくれるってことな気がするんです。そこまで続けられるかどうか、っていう話なんじゃないのかなって。

 

大器晩成 について

今、本当に時代の過渡期にあると思っています。

これは私が彼と話していたことですが、私も含め、ようやく、みんな、自分自身のことを大事にするという思想に切り替わってきている気がするんです。だから、企業の看板じゃなくて、自分のブランディングとか、個人で活躍するインフルエンサー呼ばれる人たちが賑やかになっているのではないかと。

そこで、この本にあった大器晩成についてに一文がすごく素敵だったので、悩める大人たちへお届けします。

遅めに咲いた花は、「みんなのおかげで咲き続けられる」という理屈を知っているから、ちょっとやそっとのことでは枯れない花になります。 

 

これは老若男女問わず、今まさに変わろうと何かチャレンジしている人達にとって、すごく温かくて希望の光になるような言葉だと思っています。

 

少なくとも、私にとってはそうでした。

この歳(年齢言わないけど)になって、ようやく自分の幸せって何だろうと考え、まだまだ陽の目を見ませんが、こうしてやりたいことを始め、いつかきっと咲くであろう自分の花を待ちわびています。待っているだけでは芽は出ませんから、せっせと水を差し、養分を与えて、大きくなーれ!って自分に声かけているようなところもあります。

でも心のどこかで早く形にしたい気持ち、何故だか生き急ぐふしがあって、突然おそろしく焦燥感にかられることも多いです。まだまだ模索中です。

 

唐突ですが、私の座右の銘は、桜梅桃李(おうばいとうり)です。桜、梅、桃、すもも、それぞれの花があるんだよってことです。だからみんな、それぞれの花があるんです。

そして、私の本名の漢字の1つ、その漢字の成り立ちが遅く実る稲からきているものがあります。だから自分のことをこっそり、大器晩成型だと思っています。稲が実る日を待ちわびていることもあって、桜梅桃李を自分の座右の銘としています。

(もっとも、単純にこの四字熟語の響きが可愛いというのもあります。えへへ)

まだどんな花なのか分からないけれど私には私の花がある。だとしたら、みんなにもそれぞれの花があるんです。そう思ったら、みんな尊いんだと思いました。

だから今年の座右の銘は、唯我独尊です。自惚れの意味で使われることが多い言葉ですが、仏教において本当の教えは違います。

 

もう、生きてるだけで凄い!みたいなことなんです。でも本当に、それだけで、尊いんです。

大器晩成っていいつつ、遅すぎる!って思うこともあると思います。植物だって成長度合いは違います。同じように人間だってそうです。多分、花が咲いた時、それは自分にとってベストなタイミングで、一番きれいに咲けるタイミングだったんだと思います。

そして、薔薇のように派手な花かもしれないし、タンポポみたいに強いけど地味目な花かもしれません。それは、咲くまでのお楽しみでいいんじゃないでしょうか。

どんな花が咲くのかな?って考えると、ちょっとワクワクしませんか?

 

おわりに

嘘みたいですけど、本の1章のうちのごく僅かな部分しか紹介出来ていません!なのに優に5000字を超えてしまったので、〆に入りたいと思います。

信じられない終わり方だ・・・。ご要望があれば、続きを紹介します、マジで。この本についてもうちょっと聞きたいという方、ブログにお問合せフォーム作ったので、良かったらご意見をお送りください🙇

 

本当にごく一部しか紹介できていませんが、こんな風に、しいたけ.さんの愛と優しさいっぱいの本になっています。ほっこりする本です。

本の最後にはちょっと、しいたけ.さんの面白エピソードも載っています。面白エピソードなんて書きましたけど、こうやって曝け出すのは相当な勇気がいるのもです。

思わず笑ってしまいましたが、最後のエピソードを読んで、しいたけ.さんの優しさの源泉が分かった気がしました。

そして、見えないけれど、みんな「何かしら抱えて生きている」ということを改めて感じました。これについては、また後日。

 

では、最後にしいたけさん情報をぶわーっと。

blog:https://ameblo.jp/shiitake-uranai-desuyo/

note:https://shiitakeofficial.com/

Twitter:しいたけ.(@shiitake7919)さん | Twitter

占い:しいたけ占い | 占い | VOGUE GIRL

 

気になった方は、どうぞ◎

 

今日はこのへんで。またにゃん🐈