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near2図書館 館長こと、にゃんちー。私の読書感想文と、頭の中の本をご紹介。日々の徒然(凸凹日誌)

「自分」を仕事にする ということ【読書感想文】

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こんばんは。にゃんちーです。

今宵は久しぶりの読書感想文です。得るものが多すぎて、まとめきれるかどうか。

 

さて、本日の1冊。

 

『「自分」をしごとにする生き方』 はあちゅう 幻冬舎

幻冬舎HPより拝借m(_ _)m

 

 

ちょっとまとめ記事的になりそうな予感。そして長くなりそう。

 

この本を読んだきっかけ

そもそもどうしてこれを読もうかと思ったかというと、はあちゅうが気になっていたからです。

はあちゅうの存在は随分と前から存じておりましたが、はあちゅうのTwitterを見るようになってからというもの、彼女の虜になったといっても過言ではない。

はあちゅうと言えば、「炎上」のイメージが凄く強かったのだけれど、Twitter見る限り全然そんな気配がないんだもん。え?なんで炎上するの?って思った。

的を得たことを言うとるし、時々面白いし、そもそも優しさに溢れているのになと。

そんな彼女が書いた本って、どんなものなんだろうと興味を持ちました。

 

それからもう一つ。

今の私が「自分」の生き方を模索中だったこと。

色々あって、自由を勝ち取った気分になっていたのだけれど、会社でごたごたあったりと、生活習慣だったり障害との付き合い方とか体調の変化とかで、右往左往してもいました。

好きな事したい!って思っていたし、好きなことも明確にあって、本当に夢物語のようなことも頭の中では描いていたりします。

でも、具体的にどうすればいいんだろう?と疑問に思っていました。

夢というか願いにも似たものですが、いざ進めてみると前例がないものに取り掛かっている感が半端じゃなく、まるで獣道なので、自分で道を作っていく他ないことに気が付いたのです。

でも、そもそも、その道の作り方を知らない。はてさて、困った。

と、そこでこの本に辿り着いた、というわけでありんす。

 

 

では。

ちょっと順不同になりますが、ちっとばかし本の内容を紹介していきます。

私の中で、体系的にまとめていきます。あくまで、個人的な見方です。

引用個所はほぼ原文。文脈の中から抜粋したものは、少々まとめてあります。悪しからず。

 

はじめに

本の導入部分。

こういう自己啓発系の本って、導入とお尻の部分に筆者の思いが一番籠っていると思っています。

私は、はあちゅうの、この導入部分とお尻の部分に書かれた思いがとても素敵だなって思いました。

・これまでの人生でつくり上げてきた「自分」という武器がある。

・あなたが自分の価値に気づくための本

 

正直、どんなテクニック、小手先の技術紹介なんかよりも、この文書で、グッと気持ちが持っていかれた。

やり方・方法を書いた本は腐るほどある。

でも「気づく」ための本って、そうそうないのだ。

無論、読書というのは、読む→気づき・発見→実行 のサイクルで簡潔するのだけれど、巷に転がるビジネス書は、知識の詰込みと技術に頼っているところがあるので、何せ心が動かない。

でも、人は、心が動かないと、体も動かない。よって、読みっぱなしで実行できないことが多いのではないかと思う。

そういう意味でも、この本の前提「自分の価値に気づく」というのが、唯一無二な気がします。

 

好きな事 に取り掛かるまでのマインド・必要な事

・自分の出来ることと好きなことを正しく理解し、発信する力

・得意にするために時間をかけてもいいくらい、好きである必要性

 ☞自分を仕事にするということは、仕事時間=自分時間  

 

ここで、はあちゅうから次の質問が投げかけられます。

・あなたにとっての仕事とはなんですか?

・しごとをすることによってどんな社会を実現したいですか? 

 

アホたれと言われそうだけれど、仕事を通してどんな社会を実現したいかだなんて、大それたこと考えたこともありませんでした。

はあちゅう曰く、これに正解はない、と。

かくいう私の答えはというと…

・仕事は生きがい。

 (ここで私の言う生きがいとは、人生の意味・価値・根拠づけるものでもあり、如何に自分の生を意味付けして生くべきか、という意味です)

・友人恋人家族など、いつでも好きな人に会えて、美味しいご飯を食べて、当たり前の幸せ(根本的な幸せ)を大事に出来る社会を、自分の周りだけでもいいから実現したい。

そう思いました。

仕事を通してどういう社会を実現したいか、これを考えていた時、この問いは突き詰めていくと、世界平和!と言いたくなるZOZOの前澤社長の思考が、ほんの少しわかりました。

 

さて、これを読んで、自分にとって仕事って?どういう社会がいいかな?って考えてみてください。

こんなこと、言われないと考えずに日々過ごせてしまうので、この機会に是非とも。

それを考えた上で、次に進んでいきます。

 

・誰かを幸せにするために、まずは自分の幸せを大事にする

・自分を人前にさらけだすこと

☞自分が楽しまなくちゃ、楽しさは人には届かない 

 

・ただ「好きなことを続けよう」と考える。そして淡々と続ける。

・ほんのちょっとだけ生活を変えてみてそれを毎日繰り返す。

 

楽しめないうちは、苦行でしかないので、きっと会社に属していようがフリーランスになろうが、何ら変わらない気がしました。

そういう意味で本当に自分の「好きなもの」を見つけるって、大事です。

 

いざ、出陣!その時の行動

・「好きなことをやる時間を増やす」

・自信を保つ→自分を信じる力

・良く寝て食べる事。

 基本的な生活ができてやっと健康的な心を持てるから。

・行動を早くして、量でさをつける→決断力を速くしていく

・「理想の自分ならどうするか」を考える

・出し惜しみしない。せこいことしない。 

 

超基本的なことかもしれないんだけど、これってフリーランスに限らず、出来ている人は少ないんじゃなかろうか。

いくら早寝早起きが良いとわかっていたって、夜中までツイ廃しちゃったりとかさ。

時間それ自体を増やすことは出来ないけれど、隙間時間の活用なんて言われているように、どうにか時間を捻出する他ない。そして才能がないのであれば、それをカバーするのは行動力しかない。

優しく書いてあるけれど、要するにどれだけ自分を律することができるか、だと思う。

でもそれって、生半可な気持ちではできなくて、よほど「好き」な気持ちがないと出来ないことでもあると思うの。

そのくらい好きなこと?ある??

 

仕事の仕方と自分の見せ方

・仕事はモチベーションではなく、責任感でやり遂げるもの 

・知っていることにも疑問を持ってみる→「普通」は人それぞれだから

・誰かのために自分の時間を差し出せる→余裕のある人に見える

・「目の前の仕事をする」→「利用価値がある自分」になる以上に、いい人脈の気づき方はない

・「考えるきっかけ」にたくさん出会う

・自分は自由なんだ という気持ちをお守りとして持っておく

・自信がないからこそ自分以外のものに頼る

 

唸りながら読んだわ。笑

モチベーションに左右されていたら、それは気分で仕事をしていることになってしまう。それはプロの仕事ではないよね。

例えば私なら、正直なところ自分の今の仕事にモチベーションは皆無だけれど、責任感から全う出来ている。自分しか出来ない仕事、ではないと思っている。別に誰でもできるんじゃないかと…でも、私がやったらここまで出来るんで!と、言いたいとは思っていて、そんな上手くできる時ばかりではないけれど、自分の責任=自分との約束、みたいなところがあって、それを糧に目の前の仕事をしている感じ。

それが好きな事だったとしても、「仕事」である以上、同じなのだと思うのだ。

 

自由のお守りというのは、言い得て妙だ!って本当に思った。

いつでも会社辞められる!って本当に思ったその瞬間から、すごく気楽になった。

別に会社辞める必要はない。居場所を変える必要もない。でも嫌なら、いつでも辞められるし離れられる。

それを分かっているかどうかで、苦しさが変わってくると思う。 

何せ、みんな、本当は「自由」なのだ。決定権はいつだって、自分にある。

 

そもそも論 そして結論

・「好きなことで生きていく」は目的じゃない。そこからがスタート。

・「何か足りない」を大事に生きる→それが人生

・お金の不安を手放すと、自分のやりたくない仕事を手放すことも簡単

・奇跡をあてにしないで、コツコツと 

 

これは誰しもが当てはまること、そういう意味で普遍的なことだと思う。

とくに後ろの3つは、仕事してようがしてなかろうが、そうやって生きていくもんだ、と思わざるを得ない。

「好きなことで生きていく」を目的にしてしまう危うさも、最近のTwitterを見ていて感じているところ。

例えば私なら、別に会社辞めなくたって、Twitterできるし、blogも書ける。

勿論、そこに、つまり好きなことや発信に全力投球は出来ないかもしれない。会社勤めなので時間的制約もある。そして責任から一応全うしている仕事も、ある。

これを中途半端という人もいるけれど、そんなもんは人それぞれなので、私は私でいいと思っているし、「好きなこと」している事には変わりない。

それで食っていけるかどうかの話ではあるのだが。

でも地味にコツコツやっていく他、道はない。

思い切って仕事やめて、背水の陣を自ら敷くのもいいけれど、そんなことしたら私の場合は恐らく体が持たない。そして病院に行く経済力もなくなるので、一瞬で滅びてしまいそう。

そうならずに、細くても長く、亀の歩みでも、それを楽しみながら「好きなこと」をしていくのが自分なので、それが仕事になるまで、もっつりこっつりやる。

それだけだと思っている。

会社を辞めるだとか、居場所を変えるのは、実は簡単だ。

でも「好きなこと」といえ、自分をコツコツ続けて積み重ねていくほうが、ずっとずっと難しくて地味なことなのだ。

だから勢い余って今の場所から離れて、あえなく撃沈する人も多いんじゃないのかな?

それは結局、続けるという超絶基本的で難儀なことが成し遂げられなかったから。

つまるところ、そんな程度の「好きな」気持ちだった、っていうことになってしまう。

それはとても勿体ないし、「自分」を、「好きなこと」を続けて仕事にしていく方法は、いくらでもあるんじゃないのかなって思っている。

 

結び

はあちゅうは、さいごに、「自分」を仕事にするってどういうことなのか、こうまとめています。

感動を誰かに回す人になってください。

自分が受け取ったものを世の中に新たな形で返していき、回していく。 

 

グッときた。

「好きなこと」をするって、そういうことだと思った。

単に好きなんだけど、好きがゆえに自分の琴線に触れたもの(感動)を他の誰かに伝えていく、渡していく。そうやっていくうちに、循環して、結局自分の周りからより良い社会ができてくるんじゃないのかなと思った。

 

最後に(個人的なまとめ感想文)

フリーランスにも向き不向きがある。それは会社員とて同じ。

さっきも書いたけれどblog書くくらいなら、会社辞めなくなって出来るもの。

はあちゅうは、好きを仕事にするには、好きを得意にしていかなくては、と言っていたけれど、この文章を読んで私が就活中に言われた面接官の言葉を思い出した。

 

向き不向きはある。それでもお金をもらってやっている以上はその仕事のプロ。

仕事が自分に向くまでやれるか、どうかです。

 

女性の中間管理職だったのだけれど、これを聞いて、カッコいいなと思ったのだ。

 

それは組織にいても、個人でも同じなのだと思う。

嗚呼、忘れておった、と、はあちゅうの結びの言葉でハッとさせられた。

仕事にするにはもっともっと勉強しなくてはならないし、アウトプットも大事。そしてやっぱり小手先とは言わないけれど、技術も必要。

ただ、「自分」という本質的なところからブレては意味がないと感じた。それがブレると結局、仕事も選べなくなる。嫌な仕事、引き受けることになる。

あれ?好きなことして生きていくんじゃなかったっけ?ってなってしまう。

本当に地味だけれど、何か少しずつやっていった結果、塵が積もって山になるじゃないけれど、動いた分だけ毎日が変わってくるはず。

「好き」を見つけるにも、「自分」を仕事にするにも、如何せん否応なしに自分との内向的対話をしていくしかない。

どれだけ自分と本音で話して、戦略会議出来るかが勝負。

私はそう思っている。花が咲くのに、遅いも早いもないんじゃないのかな。

 

くはー!長いね。長いよ。

もう、はあちゅう愛だと思ってくださいまし。

したらば今日はこの辺で。

わたしは生活リズムをどうにかせねばならぬので、風呂入って寝る。

またにゃん。