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near2図書館 館長こと、にゃんちー。私の読書感想文と、頭の中の本をご紹介。日々の徒然(凸凹日誌)

どうして本を読むの?【読書感想文】

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こんにちは、にゃんちーです。

昨日は敢え無く睡魔に負けました。はい。ああ…blog書きたかった…と思いながら若干白目向きながら眠りにつきました。不思議なことに、書かなければ!と思わなかったので、blog書くのは好きなんだと思います。

 

はてさて。さっそく、今日の一冊。

 

 

 

『あるかしら書店』 ヨシタケシンスケ ポプラ社

 

www.poplar.co.jp

その町のはずれの一角に、「あるかしら書店」があります。このお店は「本にまつわる本」の専門店。店のおじさんに「○○についての本ってあるかしら?」ってきくと、たいてい「ありますよ!」と言って奥から出してきてくれます。今日もあるかしら書店には、いろんな理由で本を探しにお客さんがやってきます。
この本屋さんでは、「あったらいいな」という本や夢いっぱいのグッズが、次から次へと飛び出します。月明かりの下でしか読めない「月光本」、読書に付き合ってくれる「読書サポートロボ」、ふたつの本を合わせて初めて読むことができる「2人で読む本」などなど、読んだらきっと「本ってやっぱりいいよねぇ」と言いたくなってしまうエピソードが満載。

 

ポプラ社のHPより拝借。

 

 

ヨシタケシンスケの絵本は、どれも面白いですね。

これ、装丁も、装丁外した本の裏表紙も凝っています。この本をもし持って居る方、ちょっとカバーを外して、カバーと本とを見比べてみてください。ぜひ。

ちょっと間違い探しみたいな感じですけど、装丁の表紙と裏表紙の絵と、本それ自体の表紙と裏表紙の絵が微妙に違っています。探してみてください!

 

 

大人が読んだら、もっと面白い絵本

 

本にまつわる妄想ワールドが繰り広げられているのですが、本当にこんな本あったらいいのに!、本当にそうだったら素敵だなーって、わくわくするものばかりです。

ヨシタケシンスケの想像力は凄まじいなとつくづく思います。

これを参考に誰かここに登場してくる本を実際に作ってはくれまいか、と思ってしまいます。ヨシタケさん、作ればいいんじゃないの!?笑

 

 

単純に絵が可愛いし、簡単で面白い文章なので、子供が読んでも楽しいはずです。基本的には見開き1ページで話が完結しています。ヨシタケさんの妄想ワールド、てんこもりという感じです。それを読むだけでも楽しいです。ヨシタケさんの観察力と目の付け所も、この本の見所です◎

 

でも、今、大人が読んでも、ずっとずっと楽しめる絵本です。

 

子供の頃に本を読んでいたけれど、大人になった今はもう本を読んでいない人。

逆に大人になってから本を読むようになった人。

そして子供のころからずっと本を読んでいる人。いろんな人が居ると思います。

下手したら、ずーっと本を読んでいない大人もいることでしょう。きっとそんな人はこのblogに辿り着いていないとは思いますが。

 

 

さて、ちょっと思い出してみてください。

子供のころ、どんな気持ちで本を読んでいましたか?

大人になった今、どんな気持ちから本を読んでいますか?

 

子供の頃の理由はきっと単純ではないでしょうか。

これ、面白そうだから、とか。この絵が可愛いから、とか。

もしかしたら、親が本を読めって半ば強制的に渡してきたからさ…とか。(これ、ありがちよね。)

 

 

大人になった今はどうでしょうか。

大人になって必要にかられて読書するようになった人は、きっと知識の習得や、自己啓発から始まっているのかもしれません。そういう人は、大抵、小説を読んだことがない。

だとしたら、それは凄く勿体ない!と、わたしは思います。

 

逆に、子供のころからずっと本が好きで読んでる大人は、小説ばかり読んでいるかもしれませんね。そういう人は少し、自己啓発系の本に対して軽蔑の眼差しを持って居たりもする。笑

そしてこれも同じく、勿体ない!と思います。

 

いつだったか紹介した、茂木さんの本に、読書の幅という話があります。

 

nyanchii-no-hondana.hatenablog.com

 

先のblogのなかでは紹介していませんが、読書の幅は、自分の幅だと私も思います。

広く浅くでいいんです。

いろんなことを知っているのか、特定の分野しか知っていないのか、では人生における選択肢の幅はぐっと変わってくる。もちろん、何かに特化していく必要はあります。茂木さんはそれを「オタク」と著書のなかで書いています。

実は、何かに特化してくためには、自分の好き嫌いだったり、得意不得意を見極めていく必要があります。ということは、様々な経験をする必要があるんです。食わず嫌いならぬ、読まず嫌いは勿体ないのです。それは、ただの偏見ですもの。

 

ヨシタケシンスケのこの絵本は、そんな本の楽しみ方を教えてくれます。

子供版の読書のススメ、といったところでしょうか。茂木さんの本は活字でボリューミーなので、自己啓発系の本が苦手な方には、是非ともこの絵本をオススメします◎

絵本の中にある、図書館とか書店についてのところなんかがいいと思いますよ。

 

 

最後に

どうして本を読むの?

単純に好きで読んでる、それだけ。

本当にそうでしょうか? それ、どうして本を読むのが好きなの?

永遠とどうして?って自分に聞いてみてください。きっと本当の答えは、別のところにあるはずです。

なんせ、私は本を読む理由なんて考えたことなかったので、これを機に自問自答してみることにします。私はなんで本を読むのかなー。なんで本が好きなのかなー。

 

 

今日はこの辺で。

またにゃん。