本の読み方・楽しみ方ガイドブック【読書感想文】
こんばんは。にゃんちーです。
てんてこ舞いで歯を食いしばって社会人生活をしています、今日も。そろそろ、反旗を翻し、奴隷解放宣言をしたいところです。虎視眈々と。うむ。
さて、今日の一冊。
『頭は「本の読み方」で磨かれる』 茂木健一郎 著
脳は「言葉」と向き合うときに、
一番成長する!──茂木健一郎
本の読み方ひとつで、人は大きく変わることができるのだ。
最新テクノロジーから、文学、芸術、経済学にいたるまで、縦横無尽の知識と鋭い知性を持った脳科学者の「頭の中」を明らかにする、完全読書ガイド!
◎頭のいい人は、何を、どう読んでいる?
◎「話のネタ」にしたい本を選べ
◎今の自分より「ワンランク上」と「ジャンル違い」を意識する
◎1日たった10ページ!「同時進行で、複数読む」
◎「積ん読」も、確実に脳の肥やしになる――その理由
◎今、読んでいる本が、「あなたはどういう人間か」を物語る
三笠書房から拝借。なんだろう…ちょっと規模の小さい出版社さんのURLって埋め込みに対応してないし、ググってもトップにはAmazon来ちゃうし。勿体ないね。
この本、実は図書館で借りて読んだ本。なのに、買った。笑
図書館って便利だし、タダで借りられるし、本屋さんと同じで、ぶらぶらしているだけで面白い本に出合える。しかも図書館は古い本が多いので、流行りすたりが本屋さんほどはなくて、結構レアものに遭遇したりもする。
そういう意味でも図書館、好きです。
茂木さんの本は何冊か読んでいますが、この本をどうして買ったかというと、茂木さんオススメの本が随所に登場するからです。
メモすればいいのかもしれませんが面倒で、でもここに書いてある本を読みたくて、この茂木さんの本を買ったようなもんです。茂木さんの感想も書いてあるんだけど、読んでない本の感想なのでイマイチ自分の中ではパッとしなくって。
でもこれ、自分が読んだ本だったら、あーわかる!とか、なるほど、そう取りましたか!とか共感というか、本を通してある種の体験の共有ができるのではないかと思ったんです。
ということで、茂木さんにお会いしてお話することは出来ないかもしれないけど、活字を通して共有できるってすごい素敵じゃないですか??
テレビで見る茂木さんの口調と同じトーンで書かれている文章なので、脳内で茂木さんが一人プレゼンしてるみたいな映像が流れる中(脳内音声付)で読みました。
イメージ的にはTED 茂木さんのプレゼンの回という。笑
私の脳内シアターでは、茂木さんが歩き回っては、にこにこと熱弁している感じでいした。読んでいてほっこりします。茂木さんの熱の入りようも、物凄く伝わってきました。
茂木さんは何故「本」なのかと次のように書いていました。
インターネットのような自分の外にある「外部の知識」と、自分の中に実際に蓄えられた「内部の知識」は違います。本を読むことは、・・・中略・・・自分の感情を動かすことですし、体験することです。そして、自分以外の誰かの気持ちを獲得することでもある。
ぼんやりと自分の中で使い分けていましたが、ああ、そうか!と思いました。
小説がいい例で、自分の感情が動くこともあれば、小説の誰かになりきって読み進めてしまう。それはまさしく、疑似体験です。本の中では、いつだって、何にだってなれるんです。
それから、個人的にはもう1つ「本」が良い理由があります。
何かちょちょっと調べるにはインターネットはとても便利です。でも詳細や関連事項を調べようと思うと圧倒的に本のほうが都合がいいんです。
例えば辞書なんか本当にそうで、ネットで言葉の意味を調べることは簡単です。でも紙媒体の辞書の魅力は、その言葉の両隣にある言葉にも目がいくところなんです。意図せずして、ついでに他の言葉も学べてしまうってところが、体験としてお得なんです。
本それ自体も同じ。
本屋さんや図書館は大抵分類別になっています。自分が欲しかった本の他にも似たような書籍がずらーっと並んでいます。ほうほう、これも面白そうだな、とか思ったことはないでしょうか。
ネットでポチれば、明日には自宅に本が届きますが、私としてはぜひ本屋さんふらふら散歩をオススメします。
本の装丁や背表紙(タイトル)見ているだけでも、面白いんですよ。
言葉は時代を表すので、特に背表紙は、今の社会の関心事が反映されています。装丁は、その時々のデザインがよく表れています。いろんな意味で、今、こういうのが流行ってるんだなってわかりますよ◎
そして、茂木さんはこの本のなかで、
買ったことで、すでに一歩前進です。
と、言うておりまりました。
本屋さんふらふら散歩は、「興味を持つ」という点で同じ理屈だと思います。茂木さん曰く、積読(買った本を積んである状態、読んでない)でもOKなのだと◎
私の積読はすでに数十冊に上ります…なーんだ!いいんじゃん!とか思ったけれど、これ、いつ本棚に入れるんだろう、いや、そもそも本棚に入り切るのかしらと最近焦っています。読む読む、いつか読む。
そしてこの本は、「本の読み方」について、ステップを踏んで書かれています。
①自分で考える
②教養(オタクを目指す)
③自分を成長させてくれる本の見つけ方
④知識を吸収し、人生に生かすスキル
⑤厳選10冊(茂木さんチョイス)
自分の段階に合わせて読んでいけると思います。
本を読むって?っという人には①が、本は読んでるけどそれだけって人には②が。
最近自分の中のヒット作がない…という人は③がとっても参考になると思います。
きっと読書家の人たちは、無意識的に①から④までのステップを踏んでいるはずです。これがどうして無意識なのかというと、単に本を読む楽しさを追求すると、絶対にここに辿り着くからです。
料理に置き換えてみてください。
冷蔵庫の中を確認して今日の献立をとりあえず考えてみる。そしてレシピをクックパッド先生に聞いてみる。どれにしよっかなーって選ぶ。
美味しそう!って思ったレシピを発見したら・・・作ってみたくなるじゃん、やっぱり。っていうのと似ている気がします。
それを繰り返してるうちに、料理に凝りだして、勝手に上達していくのと同じです。
読書は1日にして為らず。
毎日5分でもいいから読んでいく。眠たくなったら寝ちゃえばいいのだ!状況にもよるかもしれないけれど、多分、眠たくなるような本って、今のあなたにとって、ツマラナイ本なのにゃ。
ツマラナイものを無理強いすると、それはいつか「嫌い」に変ってしまうので、そんな勿体ないことはせずに、また今度読めばいい。楽しく読めそうなものからでいい。
そう。継続は力なり。でもあり、好きこそものの上手なれ。なのです◎
とりあえず読書してる人、本読んだほうがいいのは分かってるんだけど・・・という人、最近本に飽きてきた人にお勧めしたい1冊です。
きっと、本の楽しみ方が分かってくると思います。茂木さんの熱弁に押されて根負けすると思います。わはは。
茂木さんの本って、茂木さんの口調が優しいからゆるゆる読めるんだけど、熱量半端ない箇所は茂木さんの口調が捲し立てるように喋ってくるなーって、いつも思うにゃんちーなのでした。
今日はこの辺で。またにゃん。